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2014年12月

【高校生が銚子鉄道に寄付を】ビタミンNo.1028

(2014/12/03配信)

■11月下旬のテレビで、『1月に千葉県銚子市を走るローカル線の銚子鉄道が脱線事故を起しました。この事故で壊れた車両の修理費が会社にないため、列車の運行本数が減り、地元の人をはじめ通学に使う高校生などが不便を強いられていました。そこで、銚子商業高校の課題研究という授業の中で、10名のグループが、銚子鉄道を応援するプロジェクトを開始しました。』というニュースを耳にしました。
■調べてみると、高校生達はネットを通じて、プロジェクトに共鳴した不特定多数の人からの寄付をつのる「グランド・ファンディング」という手法で500万円以上を集めたそうです。また、寄付をした人には、高校生からの「心を込めたサンクスレター」や銚子鉄道の乗車券、つり革への広告掲載や車両貸切など寄付した金額に応じて工夫したギフトが送られたそうです。
■高校生が、自分達の身近な環境や社会を守るために行動を起し結果、多額の寄付が集まりました。たしかに慢性的な赤字のローカル線を救う抜本的な解決にはなりません。しかし、多くの大人が思っていても行動しないことを高校生がしたのです。地域にとっては大きな希望となったことでしょう。そして高校生達はネットを上手に使えば大きな反響を得られることも学んだはずです。
■次は、銚子鉄道に多くの人が乗るためのアイデアを考えることで、自分達が住む地域の魅力を再発見したり、新しい名物を創ったりする活動にもつながるのではないでしょうか。自分達の環境を良くすることを親や自治体に期待するのではなく、中学生、高校生が自ら行動することで、多くの学びがあります。そして主体性が養われていくのです。

次号もお楽しみに。。。

渡辺 卓

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【石川遼くんのコラムを読んで】ビタミンNo.1027

(2014/12/01配信)

■マナベルマンスリー12月号(私の塾からご家庭に毎月送っているものです。通塾の家庭以外にもご希望の方にはPCにメールで配信しています。お申し出ください。)に石川遼くんのコラムを紹介しました。アメリカツアーに本格的に参戦してから英語の重要性に気づいたことを遼くんらしい簡潔な表現で書かれた文章で、子ども達にも是非読んでもらいたくて載せました。
■遼くんも中学・高校のときから意識して学校の英語に力を入れていれば上達はもっと早かったのではないかと思います。しかしその当時は、ゴルフが中心でそれほど学業には力を入れられなかったのではないかと思います。多くの日本人スポーツ選手は世界で活躍するようになってから、語学にしてもその国の慣習にしても初めての学ぶことになります。生活習慣、コミュニケーションなど多くのハンディを抱えながら戦うわけです。
■しかし、このようなハンディを克服して活躍している選手にゴルフの宮崎藍、野球のイチローなどがいます。イチローはインタビューなどは通訳を介していますが、実は英語でジョークを飛ばせるほどだそうです。大リーガーにはスペイン語を母国語にする選手も多いので、スペイン語もできるようです。そして、テニスの錦織圭は中学生のときからアメリカを活動の拠点にしているので、世界各地の大会に出場しても自然体でいられることも成績に結びついていると思います。
■遼くんが自由にコミュニケーションが取れるようになったときにマスターズ優勝にも手が届くのではないでしょうか。
■社会人になって、「自分は英語ができないから」といっていては自分の活動の範囲を狭めてしまい、下手をすれば生活の糧を稼ぐこともできなくなるかもしれません。中学でテストの点数を取るためだけの英語では寂しすぎます。世界の人々とコミュニケーションをとる道具として、欧米の文化を知る媒体として、新しい知識や技術をインターネットでダイレクトに取り入れるために、英語にはさまざまな使い道があります。
■子ども達に自分の学校以外の世界があることを、日本以外の世界があることを、そしていつでもそこに漕ぎ出していける準備の一つに、このようなことを実感する絶好のチャンスです。私は頑張って宣伝しなければと決意しています。

次号もお楽しみに。。。

渡辺 卓

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【嬉しい報告】ビタミンNo.1026

(2014/11/28配信)

■土曜日に高校3年のK君が大学合格の報告に来てくれました。彼は中学生から今年の夏までマナベルに通っていました。中学時代は数学、高校生になってからは数学と物理・化学を受講していました。特に物理では、講師Aに習うようになり、Aの物理に取り組む姿勢に感化されて、好きな教科、そして得意教科へとしていきました。
■都心の自宅から吉祥寺の学校まで通っていたので学校帰りはまだしも休日でも時間をかけてマナベルに通うことを厭いませんでした。K君曰く、マナベルには自分の学校の代表のつもりで通ったのでいい加減なことはできなかったそうです。
■高校生になり目標をもって勉強をするようになると、「どの教科でもやった人は必ずできるようになるし、やらない人はいつまでたってもできない」、「授業と復習は一体で、どんなに授業で分かった気になっても復習して自分でやらないと何も残らない」、「数学でも物理でも計算間違えをする人は苦労する」、「その教科が好きになると勉強する時間も長くなるので得意になれる」など数々の気づきをしたと話してくれました。
■A君は、2名の学校推薦枠に入り、大学の学科試験と面接を受けました。推薦とはいえ受験番号の前後の人は落ちたそうです。集団面接と個別面接があったそうですが、緊張して持っていた受験票がびしょびしょになってしまったそうです。4月からは北里大学医学部に通います。「マナベルで基礎学力がつき学校推薦が取れたお返しをしたい。」と彼は言っています。また一人よい講師が増えそうです。

次号もお楽しみに。。。

渡辺 卓

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【あなたへ 高倉健】ビタミンNo.1025

(2014/11/26配信)

■2ヶ月ほど前、家に帰るとケーブルテレビで高倉健主演の『あなたへ』が放送されていました。その時は、大滝秀治さんの遺作という感じで見ていました。途中からなので内容に深く入リ込めませんでしたが、妻の死後届いた手紙で、妻からの散骨の願いに悩む主人公(高倉健)、そして妻の故郷平戸の食堂の女主人の「夫婦だからと言ってすべてが分かっているわけではありません。それでいいのではないですか。(私の記憶で書いています。正確ではありませんが)」という言葉が気になっていました。
■DVDを借りて観ようと思っているうちに高倉健さんの訃報のニュースを聞きました。そして日曜日にはテレビで『あなたへ』が放映されていたので初めて最初から観ることができました。生前に妻が二通の絵葉書をNGO法人に託していて、一通が「ありがとう」と書かれただけの絵葉書、もう一通が「私の遺骨は故郷の海に散骨してください」と書かれていました。
■確かにこのような手紙を受け取ったら「なぜ、生前に直接言ってくれなかったのだろう。自分との結婚生活は幸せだったのだろうか。」と思い悩んでしまいそうです。映画でも健さんは役柄とはいえ背筋をピンと伸ばして寡黙に悩んで行きます。そして、富山から妻の故郷の平戸まで一人で車を走らせるのでした。
■映画はロードムービーとして日本の美しい風景を映し出し、いろいろな人と出会いを描きながら平戸に向います。平戸での出来事の中で、妻の気持ちを理解して散骨の決心がついた主人公は、大滝演じる漁師の船に乗り散骨を果たします。
■「あなたには あなたの時が流れている だからここでさよならよ 故郷まで はるばる逢いに来てくれてありがとう わたしを さがしてくれて ありがとう あなたは これからも 自分の人生を どうか生きて」
■パートナーを失った人の虚脱感を考えると心が痛みます。赤の他人たっだ二人が出会い人生を託しあって月日を重ねる。そしてどんなに愛しても同時に果てることはまず無いわけで、どちらかが残される。残された人はそれでも生きなければいけない。高倉健205作目の映画「あなたへ」が遺作になりました。観る人の年齢によって刺激される部分が異なる映画ではないかと思います。ご覧になってない方は、是非観てください。

次号もお楽しみに。。。

渡辺 卓

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【幾何学に王道なし】ビタミンNo.1024

(2014/11/21配信)

■エジプト王プトレマイオスが幾何学を学ぶ簡単な方法がないかとユークリッドに尋ねたときに、そんな方法は無いという意味で「幾何学に王道なし」と言った伝えられています。
■私は、中2の数学b(幾何)を2クラス担当しています。この教科は、主に図形の定義、性質を学び、図形の証明問題を解いていきます。ある基準を設けることで物事を識別したり共通の特色を見つけ出す「識別する力」を高めることができます。次に筋道を立てて書き表わす練習をします。これが証明です。証明を練習することで「論理力」が大きく伸びることになります。
■ところが、中学2年生にとってはなかなか難しいものです。まず、形に対する感覚が悪い人は苦労します。幼児期の積木遊びやパズル、小学生のときの三角定規やコンパスを使っての作図などの体験が少ない人です。次に、中学で習う定義・性質を正確に覚えていない人です。言葉だけでなく図形と照らし合わせて覚えることが重要で、手を抜かず図形をかくことも大切です。そして何よりも、頭が論理的な思考に慣れていない点があります。だからこそ学ぶ理由になります。
■私が4月から受け持ったクラスでは、証明は各自に書かせて、できるだけ教えないようにしてきました。答えを覚えるような勉強ではなく、自分の頭の中に筋道を立てて考える論理性を育てていくことが一番大切だと考えたからです。ただ、論理的に考える力が一朝一夕に身につくものではありません。
■4月から同時にスタートした子でも、学校の授業の聞き方、マナベルの宿題に対する取り組み方で大きく違ってきました。先週の授業では、2学期から加わった子を含めて、私の担当している7人の中で4人の子は宿題をちゃんとやってきていました。全員が宿題をやってくれば、授業のスタートは全然違います。そして新しい証明に取り組んだときの反応がよくなります。
■幾何学は、5000年以上前のエジプトを起源として、古代ギリシャで大きく発展した人類の英知です。この英知に触れることができるのが中2の数b(幾何)です。長い目で見て世界のどこででも役立つ「論理力」を学ぶ教科として大事にする必要があります。そのためには、まず自分で考えて証明を書いてみることです。まさに『幾何学に王道なし』そして『学問に王道なし』です。

次号もお楽しみに。。。

渡辺 卓

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